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最近はカメラや望遠鏡類にフードをつける人が少なくなりました。不要な光を対物レンズに入れないというフードの効用(必要性)を知らない?と言うより、フードを知らない人も増えたのでしょうね。 双眼鏡や単眼鏡は携帯性(小型軽量化)を優先していますから仕方ないのかもしれません。フィールドスコープみたいにフードを内蔵したり鏡胴先端をミニフードにしても、格好悪いとか大きいとか嫌がられるでしょうし。 まあ、ぶつぶつ言う前に、どのくらい効果があるか、試してみましょう(^^; |
【ハレ切り】 一番の問題は、手でハレ切りしようにも対物レンズがふたつ! 片手で双眼鏡を持ってるのに(笑) (1)アイカップを顔に当て、左右の対物レンズ付近を親指と人差指の付け根ではさみ、手の平から指をまっすぐにします。対物レンズの外側に塀を作る感じ。(手の平から指を丸めてフードにしても) (2)手の位置を調節して、日光や月光から対物レンズが陰になるようにします。横から光が当たる時は、反対側の対物レンズを手の甲で支えて陰にします。 (3)見え方が良くなります。コントラスト向上、黒が締まる、ゴースト改善など。 視野のすぐ横に光源があると、悪影響を受ける機種が多いと思います。 (1)単眼鏡を見ながら回転させ、光源とプリズムの角度を変えると、影響が変わります。 (2)双眼鏡も片目で見ながら回転させ、光源とプリズムの角度を変えると、影響が変わります。 (3)光源が視野の横にあり、反対側の視野にゴーストが出たり視野が白くなる時は、左右の対物レンズの間に手を立てると収まります。 例えば、視野の右に光源があり、左の視野が白くなる時は、左右の対物レンズの間に手を立てます。 アイカップの小さい機種や、アイカップと顔の間に隙間があると、そこから光が入って見難くなります。 手をこめかみ辺りに当てたり、アイカップを包み込むようにして、光を遮ると見え方が良くなります。 |
【フード】 ハレ切りで試したことを元に、使用済みの封筒や広告でフードを作ってみましょう。 写真はヒノデA1ですが、大口径やダハでも同様に試せます。どういうのがいいかは、自分の使い方や機種によって異なります。いろいろ試してみて下さい。 (1)わかりやすく色付きの紙で(笑)。実際は黒くて反射の少ないものが良さそう。 (2)ボディの外側からかぶせる。 (3)(4)ボディの内側に差し込む。 (5)ツノ型を真似る。実際は黒くて反射の少ないものが良さそう。 (6)テープで貼り付け。ツノ型じゃなく円錐型にしてアイカップを大きくするのもいいかも。 迷光処理は手作業が多く費用がかかります。そのため、一般向けの機種ほどフードの効果は大きいと思います。 フードは画用紙やプラ板で簡単に作れます。両端の表と裏にマジックテープを貼り、対物レンズに巻きつけます。使わない時はケースの隙間に。(天体望遠鏡用と同様) レビューなら逆光に弱いとかゴーストが目立つとか記しますが、実際に自分で使うなら粗探しをするより、ちょっとの工夫で性能を上げた方が、楽しく使えます。 |
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