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◆ ◆  双眼鏡 ヒノデ・5x20−A1  ◆ ◆


◆ヒノデA1を初めて見た時、やっぱり 「ぉおっ!?」
      「ものすごく見難いんだけど、使い方がおかしい?」
  壊れてない?レンズキャップは?目幅は?もう一度
      「やっぱり見難い。なんで???」

◆昼間〜夕方の屋外
 A1を目の前に持ってくれば、いきなり!よく見えます(笑)

 一言で言うと、「とても使いやすい!手軽で便利!」

   驚くのが    「色が濃い!!」

   それから    「黒が濃い!」

 そのせいか、透明感が強く、はっきりくっきり見えます。

◆長いアイレリーフと広いアイポイント
 目の位置やメガネも気にせずOK、お化粧やまつげも大丈夫そう
 裸眼でも目を近づけず離した方がちゃんと見えます。

◆コンセプト「使いやすさ!」
    ただし A1とアトレックのコンセプトは微妙に違うようです
 ヒノデA1
     双眼鏡を使い込む人向けに良し悪しを割り切った感じ
 アトレック
     誰が使ってもいいように全てを上手にまとめた感じ

◆印象いろいろ
1.軽い、小さい。目立たない色。
2.手で持つと滑りにくい。ポケットの出し入れには滑りがいい
3.前後に長めで持ちやすい。目標を見つけやすい。
4.接眼レンズキャップが使いやすい。あまり使わないけど(^^;
5.ピントリングが小さい。回す時にボディの角に指が当たる。
6.ピントリングが無限遠から先に約1回転。強い近視で無限遠は?
7.極度の疲れ目でもちゃんと見えるし、目が楽。珍しい機種

1.接眼レンズの中心軸寄りでプリズムの余計な反射?が見える
2.アイカップと目の間から光が入ると接眼レンズで反射して見難い
3.視野のすぐ外に光源があったり逆光気味になると見難い
 最初見難かったのは最悪の条件がそろっていたからでした(^^;
 このクラスの中で A1が劣るのではなく、得意不得意なんです。
4.視度調節の目印が暗くなると見えない

◆A1を使って、分解して
 限られた価格、既存ボディの流用、単純な構造と部品、、、それゆえに従来と全く違うコンセプトとアプローチ。収差や解像度に目くじらを立てるより、よく使う双眼鏡に大事な事は何か?そこにこだわった感じがします。

 ひと言で言うと、A1は荒削りですが使い込む程にお気に入りになる不思議な双眼鏡です。

気が早いかも知れませんが逆光耐性や品質などを改善したA1mark2が楽しみです。



ヒノデ・5x20-A1
レビュー:2011年6月

形式
倍率
口径
プリズム
コーティング

瞳径
アイレリーフ
眼幅
実視界
最短距離
防水
サイズ
重量

直販価格
保証
ミニポロ(逆ポロ)
5倍
20mm
Bak4
レンズ・プリズム
全面モノ
4mm
16mm
58〜70mm
9.4度
2m
非防水

195g

9800円税込
1年


◆見え方◆
アトレック・ヒノデA2・A1の比較形式で、「見え方」の頁に記しました。

◆マクロとPLフィルター◆
ペンタックス・パピリオ並みの至近距離の観察や、 風景や水面の反射光除去。別頁に収録。

◆A1の分解と組立◆
壊れたヒノデA1を分解・組立。別頁に収録。

◆ナシカラジオの分解と比較◆
噂のナシカ5x21ラジオを分解して A1と比較。別頁に収録。


◆実測(サイズはアイカップや突起を含む)
 幅110x長97x厚46mm、重195g、開口径:対物20.0mm/接眼18.0mm、眼幅59〜70mm、
 〔正規品〕 最短1.8m、ピントリング:最短〜遠景1.6回転/全2.5回転

 〔アウトレット品〕 最短2.6m、ピントリング:最短〜遠景1.0回転/全2.0回転
  (自己責任改造後)最短1.8m、ピントリング:最短〜遠景1.6回転/全2.8回転


◆レンズコーティング
 
 左から、 蛍光灯・対物レンズ−接眼レンズ、  LEDライト・対物レンズ−接眼レンズ
 対物レンズは、外側一面マルチコート、他の面はモノコート

◆鏡筒内
左:中心軸方向
中:外側方向
右:角度によりプリズム側面(コバ)等が光る。これが見え方を邪魔している?



◆視度調節の目印
 暗い所では視度調節の目印が見えません。ポケットに出し入れする際に動いてしまうとお手上げです。
 暗くてもわかるように、視度調節の目印をマーカーペンで白く塗るか、白テープや反射テープを貼ります。基準(+/-0)位置ではなく、視度調節後の状態で貼れば簡単に元に戻せます(小学生などは特に)。

◆アウトレット◆
 A1のアウトレットは スター クラウド (別ウインドウで開きます)で7800円税込。私のもアウトレットで、接眼レンズのコーティングの色が左右で僅かに違います。厳密に左右を見比べると、コーティング同様に、見える色合いも僅かに違います。ただし、使っていて気になったことはありません。
家族や友人と何台も買うときや、アウトレットを気にしない人は検討してみては?

◆アイカップを半分たたむ
 顔とアイカップの隙間から光が入り、接眼レンズで反射して見難い時があります。そういう時はアイカップを半分たたみ、顔に密着させて光が入らないようにします。目が近過ぎて周辺減光したり視野が欠けたりしますが、反射がなくなって見やすくなります。

◆使いやすく◆
 ヒノデA2と同じように工夫すると使いやすくなります。A2の頁をご覧下さいね。

◆ストラップ
 片吊りなのでネックストラップだとクルクル回るし、ぶらぶらさせてぶつけそう。リストストラップにしてポケットに入れたり、手首やバッグに下げた方が使いやすいかも

◆接眼レンズキャップ
 眼鏡をしていると、レンズキャップの脱着やアイカップの伸縮が面倒じゃありませんか? アイカップを縮めるのでなく裏返したままにすると、眼鏡もレンズキャップも簡単です。
写真左から
 レンズキャップ通常
 縮めたアイカップ
 裏返したアイカップ
 レンズキャップ取付

◆合焦範囲の調整
お使いのA1の最短距離が仕様より遠かったら、まず日の出光学に相談して下さい。保証期間が終わっていても親切に対処してくれると思います。

◆合焦機構改造(注意!自己責任!)
1.ピントリングを左に回しきって最短距離の状態にします。A1を裏返し、写真の隙間があれば調整できるかも。
2.ピントリングを右に回しきり、細いマイナスドライバーで黒いカバーをはがします。
3.ピントリング中央のネジをプラスドライバーで緩めて取り外します。
4.M2.5長さ4mmのネジを長さ8mmに交換して取り付け、黒いカバーを貼ります。
5.最短距離が2.6mから1.8mになりました。
6.ピント調節範囲のストッパーが効かなくなっています。
 ピントリングを強く回すとどこかが壊れます。注意して使ってください。

◆参考:品質問題
国内外を問わず加工や組立の現場は、どこでも1円以下のレベルで原価低減(手抜きも含む)に必死に取り組んでいます。丁寧な組立や厳しい品質管理は、莫大な費用と時間がかかるため嫌がる工場も多いです。特に海外では品質管理の認識が日本より甘いらしく、海外の日系以外との取引ではどこも苦労しているようです。ちなみに日系は親会社が苦労しているようです(^^;



◆ 対物レンズが取れた? (^^;             2011年9月11日

 ヒノデN1と比較する為、レンズをクリーニングして窓の外を見ようとすると、何かがカタカタしてる。
弱く振るとボディから。あちこちチェックすると左右両方の対物レンズセルが緩み、対物レンズがカタカタしていました。ボディ先端のフード状の内径が狭く落ちずに済みました。
なんとかレンズ押さえを締めましたが、左右の視野が合わない!左右の視軸がずれてしまいました。

 思い当たるのはレンズクリーニングです。眼鏡と同じように指先を左右に回転させていました。それも拭き残さないように爪先でレンズの縁まできっちりと。これを繰り返して押さえリングを緩ませ、あとはピント操作や持ち運びなどでどんどん緩んだようです。不思議ですが緩みだすと自然に締まる事はありません。

 このヒノデA1はいろいろな双眼鏡や単眼鏡との比較をはじめ、常にバッグに入っていて大活躍してくれました。僅か3カ月程でしたが、本当にいろいろな事を教えてくれました。日の出光学とヒノデ5x20-A1に心から感謝です。しばらくはN1に交代です。

 皆様もお気をつけ下さいませ。レンズクリーニングはネジが閉まる方向(時計方向)で。
もし、緩んでいたら、そのまま何もせずに日の出光学に電話を。送る際はレンズがカタカタしないようにピントを一番近くしてクロスなどを詰めて送ってください。



◆顧客満足度?‥‥(^ー^)v
 自分でレンズ押さえを締め損ねて壊したので買い替えか有償修理と判断したのですが、「レンズが外れたのは通常使用の範囲内ですから保証対応します」と非常にありがたい対応をして頂きました。

 双眼鏡は精密機器ですから使用すれば調整ズレや故障が起きます。量産品ですから初期不良やバラツキがあります。バラツキと自分の目との相性で不快感(不具合)を感じることもあります。これらの問題はいつ自分に起きるかわかりません。

 その際にどのように対処してくれたかがブランドへの信頼になります。ネットのクチコミやレビューで情報収集する人も多いと思います。
私の感想ですが、日の出光学の対応はとても親切で良心的で、安心して購入できます。


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bino    2012/6/24a