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◆ ◆  双眼鏡 ヒノデ・6x30−B1  ◆ ◆


ポロ双眼鏡は無骨で大きく重いイメージがありますが、B1は意外なほど小さく軽いです。

◆軽い! 持ちやすく扱いやすい
防水とゴムぐるみなのに482g! 実際に持っても軽く感じます。非防水ポロのアルティマZ8x32は520g、各社の防水ダハ8x32は600g前後。
対物レンズ付近を握れば目標を見つけやすく、手振れ対策にもなり、人差し指で無理なくピントリングを回せます。アイカップを顔(眼鏡)に当てれば片手で楽に扱えます。

◆長いアイレリーフと広いアイポイント、短すぎるアイカップ!
目の位置に気を使わずにすみ、見やすくて使いやすい。
ただ、裸眼だとアイカップを顔から離してちょうどいい。。。

独特の立体感!  これは病みつきになります(笑)
視野全体が、ナチュラルな色合いと高い解像度、安定して余裕のある見易さ。
A1A2アトレックと比べて1クラス上と集光力2倍を感じさせる余裕。

◆印象いろいろ
1.ピントが深い!パンフォーカス的。ピントの中心ははっきりわかる。
2.ピントリングの回転が少ない、変な例えですがシーソー式ぽくて楽。
3.疲れ目に超おすすめ(笑) 目に違和感がなく、目が楽です。
4.広い実視界と深いピントで目標を捉えやすい。
5.最短3m!一般的なポロは5〜10mと遠い。さらにピントが深いの近くでも使いやすい。但し対物レンズが離れているので近距離は独特、こうなるので慣れて下さいね。

1.満月や強い街灯、逆光気味でゴーストなどが気になることがあります。
2.余計な光やゴースト等が気になる時は、目の位置を慎重に合わせ直すと良くなる事も。
3.三脚取付ネジがありません。双眼鏡を固定すると微光星が浮き出てきますし、力の弱い子供やお年寄りに500gは辛いです。
4.ピントリング回転方向はB1C2が同じ、A1A2が逆。ぜひ全機種の統一をお願いします。
5.接眼レンズ繰り出しで内容積が変わります。防水に過信は禁物。
ダハ・ポロに関わらず登山など気圧変化でガスは徐々に抜けると思います。外装やシールの劣化、グリス切れもあるので5年10年経ったらメンテ依頼を。

◆要望?わがまま?
B1発売から3ヶ月、気が早いですが。次回見直し時にはゴーストや三脚取付など弱点対策と併せ、 優等生的見え方をさらに磨いてA2同様華のある見え方に期待します。



ヒノデ・6x30-B1
レビュー:2011年5月

形式
倍率
口径
プリズム
コーティング

瞳径
アイレリーフ
眼幅調整
実視界
最短合焦距離
防水
サイズ
重量

直販価格
保証
ポロ
6倍
30mm
Bak4
レンズ・プリズム
全面マルチ
5mm
20mm
50〜70mm
8.0度
3m
防水、3m3分間

482g

19800円税込
3年


◆見え方◆
ヒノデB1・C2・アバンターの比較形式で、「見え方」の頁に記しました。


◆実測(サイズはアイカップや突起を含む)
 幅161x長115(アイカップ引出122)x厚53mm、重492g、開口径:対物30.0mm/接眼21.1mm
 眼幅49〜71mm、最短2.9m、ピントリング:最短〜遠景0.5回転/全0.7回転


◆レンズコーティング
 
 左から、 蛍光灯・対物レンズ−接眼レンズ、  LEDライト・対物レンズ−接眼レンズ

◆鏡筒内

  左:中心軸方向、 右:外側方向



◆日の出光学の口径ラインナップ
口径21/30/42mmの並びは、対物レンズ面積(集光力)が2倍毎になっているんですね。

◆ストラップ(1) 付属品
ちゃちな安物じゃなく、しっかりしたクッション素材(ネオプレーン)のネックストラップです。全長112cm、ストラップ部42cm幅3cm、先ひも幅6mm(取付幅8mm)。B1の重さに合わせてバネが弱くなっています。一眼レフ用と同じく身体の負担を大幅に減らせるので必需品です!
ただし、健康のため首に掛けない事をおすすめします。

◆ストラップ(2) 交換
付属品が傷んだり好みのものに交換する際は、先ひも幅6〜8mm(取付幅8mm)の細ひもタイプの両吊りカメラストラップが使えます。斜め掛け対応品もあります。一般用は幅10mmなので取り付けられません。

◆付属ケース
クッション付きのしっかりしたケースです。フタはマジックテープで留めます。
どうして双眼鏡を縦に入れるんでしょう?横にすれば片手で出し入れできますし、持ち替えなくてもすむのに。付属のケースもB1を横にして入りますがフタが留めにくい。

◆アイカップ貼り直し (注意!自己責任!)
ゴムシートを巻いてアイカップを長くするか考えつつアイカップをめくるとポコンと取れてしまいました(汗)
せっかく?なのでアイカップの高さを変えて固定します。裸眼と眼鏡で見比べると抜け止めの段差あたりが妥協点でした。両面テープか接着剤で軽く固定します。簡単に戻せますがアイカップが伸びるでしょうから覚悟して行ってくださいね。
尚、接眼キャップやケースはそのまま使用できます。

◆アバンター8x42DH と ヒノデ6x30-B1、どちらを選ぶ?
防水・ゴムぐるみ・アイレリーフ・基本的な光学性能など、双眼鏡の基本は両機とも備えています。
  アバンター8x42DH:大口径、薄いピント、倍率が高い、B1より広いアイポイントなど。
  ヒノデ 6x30-B1 :立体感と深いピント、低倍率なのに高解像度、色合い、軽量など。
解像度や色合い優先ならB1、大きく見える事や集光力/微光星優先ならアバンター。

普通に使うならB1を見てしまうとアバンターを選ぶ理由がありません。星空用の大口径とか目的があるならB1とは別にもう1台(^^;
と思っていたのですが、網戸越しやガラス越しはアバンターの独壇場!選ぶ理由があった(笑)

アバンターは目に違和感があります(目が辛い、疲れる)、B1は目が楽です。生まれつきのものなのか感じない人が多いですが、これはダハとポロの違いなのかも?


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bino    2012/6/24a