[PR] この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

ホームページ・TOP 双眼鏡/単眼鏡・目次

◆ ◆  双眼鏡 ヒノデ・6x21-N1  ◆ ◆


2011年6月ヒノデ6x21-N1が発売されました。コンサート、旅行、散歩、職場、子供や家族に買いやすい5980円。

◆コンセプト
このクラスの代表機種はタンクローR 8x21UCFRとアリーナM8x25、正反対で少々極端な個性派です。後発の6x21-N1は2機種の中庸、小型軽量の正統派を目指したようです。

日の出光学の双眼鏡を使い込むと「よく見える」と「使いやすい」を大切にしていると実感します。その価格の中で優れた設計と真面目な作りだと思います。
双眼鏡を使い慣れた人が作った印象です。使い慣れない人向けに簡単な使い方入門があるといいのに。

◆子供にもおすすめ
・小さい!軽い!‥‥‥‥目幅も手も小さいし、体力もないし。
・値段が安く買いやすい‥‥気をつけていても、よく壊すし。
・ちゃんと見えて楽しい‥‥つまらないとすぐ飽きるし。

アイポイントが狭いので眼幅は仕様通り58mmかもう少し狭い位? 子供の眼幅を確認して、心配なら日の出光学に相談を。

◆短いアイレリーフ、狭いアイポイント、短いアイカップ
まつ毛に触れない位に顔から離して丁度良いです。アイカップを長くして顔に当てた方が構えやすく手ブレも減るのでは? 眼鏡ならゴムのアイカップを折り返しますが視野周囲が一回りケラレました。

◆見え方
・しっとり見えて楽しいです。ヒノデA1を上手に一クラス下げた印象。
・色合いは青空と白い雲が穏やかに見えます。色合いはA1と同じ、ナチュラルで暖色を穏やかに見せるのが得意。
・この価格帯で光と黒の両立は無理ですが、黒は落ち着いてしっとり、煌(きら)びやかさは少なめ、バランスよくまとめた印象。
・逆光気味やゴーストやそれなりに目立ちます。満月や街灯は視野が白くなります。このクラスでは見やすい方かな。
・逆光気味や接眼レンズ脇の光の影響はA1より少なく、見やすいと感じます。
・星空は6倍で星が間延びせず見えて楽しいです。

◆印象いろいろ
1.とっても軽い!小さい!使いやすい白ボディ。小鳥も逃げない
2.ピントリングが無限遠から先に約1回転。強い近視では?
3.付属ケースはクッションが薄く収納時も小さい。
1.最短距離が5mと遠い。小鳥や時刻表を2~3mで見たいのに残念。
2.ピントリングが小さいので爪が長い人は要注意かも。
3.このクラスは他機種も同じですが、3台のN1はピントリングの重さが違いました。重いのは小学生やお年寄りには辛いかも。グリスを柔らかくして指先1本で軽く滑らかに回るようにして欲しい。

◆カタログスペック?
N1もA1同様にトータルバランスを上手にまとめてあり、このクラスでとてもよく見える双眼鏡です。モノコートやプリズムBk7を気にしなくて良いと思います。タンクローもアリーナM8x21もアリスもマルチコート表示ですが、8面以上あるうち「1~2面マルチで他はモノコート」でN1と同じ。



ヒノデ・6x21-N1
レビュー:2011年9月

形式
倍率
口径
プリズム
コーティング

瞳径
アイレリーフ
眼幅
実視界
最短距離
防水
サイズ
重量

直販価格
保証
ミニポロ(逆ポロ)
6倍
21mm
Bk7
レンズ・プリズム
全面モノ
3.5mm
13mm
58~70mm
7.2度
5m
非防水

155g

5980円税込
1年


◆見え方◆
N1・アリス・アリーナ・タンクローの比較形式で、「見え方」の頁に記しました。

◆マクロとPLフィルター◆
ペンタックス・パピリオ並みの至近距離の観察や、風景や水面の反射光除去。別頁に収録。


◆実測(サイズはアイカップや突起を含む)
 幅106x長77(アイカップ折返74)x厚40mm、重147g、開口径:対物20.6mm/接眼12.1mm
 眼幅60~72mm(接眼レンズ芯間)、最短4.5m、ピントリング:最短~遠景0.6回転/全1.6回転


◆レンズコーティング
 
 左から、蛍光灯・対物レンズ-接眼レンズ、  LEDライト・対物レンズ-接眼レンズ
     対物一面マルチ、他はモノコート

◆鏡筒内

  左:中心軸方向、 右:外側方向



◆不具合発生
届いて箱を開けたら、双眼鏡内部からカタカタ音が。連絡したら代品を即日発送してくれました。返送用に記入済みの宅急便着払い伝票も同梱してありました。2台目もしばらく使うと同じ症状が。内部のプリズムおさえが緩んだそうです。
他メーカーでも初期ロットによくある事ですが、組立が不慣れだった様です。

◆商品開発力
最初のA1の頃に比べれば日の出光学の開発力は向上していると感じます。特にN1は限られた価格の中で「これしかできない」のを上手に使いやすさにつなげていると思います。今後の展開が楽しみです。

◆規模の違い?
米国の理不尽なPL法や返品制度、クレーマー対策を考えたニコンやビクセンに比べ、細部の詰めが甘いと感じる人もいると思います。販売数が多く輸出も多いブランドには必要不可欠な事ですが、日の出光学にはどうでしょう。付属品や細部にお金をかけるか、双眼鏡の本質である見え方にお金をかけるか、どちらのコンセプトがいいかはあなた自身で決めて下さいね。

◆使いやすく
ヒノデA2やA1と同じように工夫すると使いやすくなります。A2やA1の頁をご覧下さいね。

◆ストラップ
片吊りなのでネックストラップだとクルクル回るし、ぶらぶらさせてぶつけそう。リストストラップにしてポケットに入れたり、手首やバッグに下げた方が使いやすいかも。


ホームページ・TOP 双眼鏡/単眼鏡・目次

bino    2012/6/24a