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   月の撮影・その3   組立天体望遠鏡とケータイで撮影(コリメート法)

収録2011/7/19、ブログ初出2010/2/1
天文マニアの方はケータイデンワを手持ちで撮影しますが難しいです。
組立天体望遠鏡で簡単に手軽に撮影してみましょう。


一番最初に そのケータイが使えるかチェックします。

昼間、組立天体望遠鏡を三脚に取り付けて、遠くのビル等がきれいに見えるようにします。
ケータイをカメラ撮影モードにして、接眼レンズを覗かせます。
組立天体望遠鏡に触わらないように。どこを見てるのかわからなくなります。

ケータイの画面にビル等が見えたらたぶん使えます。
写してみましょう。ブレたりピントが合わなかったり半分黒くなったりします。
試行錯誤しても見えなかったら、そのケータイは使えないかも。

いくつかのケータイ(光学ズームなし)で試しましたが使えました。
   au      W65T、 W63K
   SoftBank V601T、 705P


<準備>

手持ちの部品や入手しやすい部品に変えて下さいね。


上:ケータイ用クリップ 上海問屋(楽天市場)DN-100CC 399円
    後ろのネジ穴はカメラ用1/4インチです。
下左:適当な長さの穴あき金具  ホームセンター290円(全長20cm穴径7mm)
    端を少し曲げます。もう少し穴数が多いほうが位置調整が楽かも?
下右:カメラネジ1/4インチx2個  エツミE-521 262円
    (1個は三脚用ネジ穴があるもの)


<組み付け>



手持ちのネジが長かった為、大きいナット(M8)をスペーサーにしました



三脚に取り付け。ゆらゆらしたり、がたついたら、組み立て直します



暗くてもわかりやすいようにセロテープを貼りカメラレンズを中心に十字を書きます
接眼レンズの中心とカメラレンズの中心を合わせて取り付けます



ケータイを取り外しても簡単に位置を合わせられるようにクリップの目印もつけておきます
ケータイがナナメにならないように(接眼レンズとケータイの距離は実際に撮影して調整)
<簡単にチェック>

組立天体望遠鏡を明るい方に向けて、ケータイをカメラ撮影モードにします。
ケラレと言う周囲の丸く黒い部分が画面の中心と大きくずれないようにします。
この写真のようになります




実際に撮影するときはケータイを付けたり外したりします。
その際の位置合わせが簡単にできるように、目印をつけて工夫してください。


<撮影/試写>

練習を兼ねて、昼間に遠くのビル等を試写してみましょう。

1.ケータイを外し、組立天体望遠鏡を覗いてピントを合わせる。

2.ケータイを取り付け、カメラ撮影モードにする。
  ※ ケータイが落ちて壊れないように、必ずストラップを止める。

3.ケータイの位置、明るさ、ズームなどを画面を見ながら調整。
  接眼レンズとカメラレンズの距離調整も忘れずに。

4.うつす(セルフタイマー推奨)

5.何枚も写して良い物を選んでください。

どうしたらうまく写せる?・・・それは試行錯誤しかありません。


<参考>

  簡単ケータイ

  デジタルズームのみなので、あまり望遠にズームしない。
  接眼レンズとカメラレンズの距離は少し離した方が扱いやすい。3mmくらい?。


<月の撮影>


ブルームーンの満月は曇り空

 
遠くのビルを撮影、向きを修正して正立像にします


望遠レンズのカメラで撮影、手持ち撮影で手ブレ


ケータイで気になるのは、月を追いかけたり設定を変えていると 待ち受け画面に戻ってしまうことです。設定がすべて戻ってしまいます。

絶対にケータイで撮る!覚悟なら仕方ありませんが、 デジカメをおすすめします。


<問題対処>

1.金具がゆらゆらしてブレる場合

 
 何本かの輪ゴムを金具に巻きます、その上から何本かの輪ゴムを望遠鏡と金具に巻きます。



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