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手頃な価格で低倍率の中口径ポロを出してくれたコーワの英断に心から感謝。 2011年8月コーワからポロ双眼鏡が発売されました。皆さん気になりますよね。コーワYF30-6とヒノデ6x30-B1を比較しました。 ◆価格差 実売価格はヒノデB1が約2万、コーワYF30が約1万。コーワは老舗ですし真面目に作るでしょうから、ナシカラジオみたいな事はありえないでしょう。低価格なのは輸出が多く桁違いの量産効果?、原価低減や品質基準の緩和もあり?(最下段参照) ◆いろいろ 2台並べるとそっくり!基本設計や製造元は同じですね。ロゴとピントリングが違いを主張しますがその程度。それでは重箱の隅をつついてみましょう(笑) 1.コーティング:一番目立つのがコーティングの違い。YF30は対物/接眼レンズの外側がコーワKRコーティング、反射は明るい緑やマゼンタ。B1は普通のマルチコートで反射は緑色。 プリズムの反射はどちらも緑色、対物レンズから見るとYF30はキレが甘いような。 2.ゴムぐるみ:ボディを覆っているゴムの形状と手触りが違う。YF30は左右の鏡筒ともゴムが浮いてペコペコ。B1は問題なし。 3.ピントリング:YF30は穴あきゴム(黒い部分)がぐにょっと歪むので微調整し難い。B1は一般的形状。 4.最短距離〜無限遠:カタログ値は違うけど、実際の最短距離は2.9mで同じ、無限遠までのピントリング回転角も同じ 5.アイカップ:ゴム、表面仕上げが違う。また、YF30は繰り出しが軽く、途中に2ヶ所クリック有り、B1は繰り出しが重く、途中クリックはないが適当な位置で止まる。ただし、どちらのアイカップも裸眼には短すぎ。 6.レンズキャップ:対物キャップはYF30は内側にはめ込み、B1は外側にかぶせる。接眼キャップは同じ。 7.ストラップ:どちらも黒のネオプレーン、バネの強さは同じくらい。YF30は幅40mm長さ420mm全長1100mm先ヒモ幅6mm、kowaロゴは伸縮で剥げそう(すでに剥げてきた)。B1は幅30mm長さ420mm全長1100mm先ヒモ幅6mm、無地。 8.ケース:どちらも内側にクッション付き。YF30はロゴ入りの薄手のナイロン、ベルトループ付き、コストをかなり抑えた感じ。B1はロゴ無しの厚地で柔らかい合皮、ストラップ付き。 9.説明書:YF30は英語/日本語併記、全世界共通パッケージなんでしょうね。B1は日本語。どちらも内容はそっけない(^^; 10.外箱:YF30はロゴ入りの箱に機種名とJANバーコードのシール。ネットで買ったら興和の段ボールに入って直送、なのは生産が間に合ってない? B1は汎用の箱に機種名シール。 ◆見え方 好条件で見比べると、色合いも同じで違いを感じません。 夕方もいろいろ見比べると、交互に見てB1にした一瞬「鮮やかで落ち着いてる」と感じる事もありましたが、よくわかりません。 悪条件の逆光気味では、B1は右目の右隅に弱いゴーストが見えますが、それ以外は普通に見えます。YF30は同じゴーストが少し強くなるのと右目の視野全体に薄く白いベールがかかります。これは辛いです。 C2とモナーク3の比較と同様に視野のすぐ外に太陽があり、対物レンズに直射日光が当たる状況で左右に動かすと。B1は2箇所でゴーストがチラッ。YF30は同じ2箇所でキラッ!、他に5箇所くらいチラッ、余計な光がチラチラして鬱陶しいです。光学系(迷光処理やレンズやプリズムの研磨精度やコーティングなど)が違うようです。 <注意点> YF30はB1と異なり目の位置にシビアです。特に目と接眼レンズの距離が微妙です。アイカップから顔を数ミリ離すと良く、ゴーストや余計な光が減って落ち着いて見えるようになります。 ◆購入〜アフターサービス コーワは日本中のカメラ店などで買えます。大型店や専門店なら展示機もあるでしょうし、フィールドで見かける事も増えるでしょう。保証は原則1年、プロミナークラブ登録で2年。バラツキや微妙な不具合には対応してくれるのかな? 日の出光学はネット通販、扱いはいくつかのお店とペンションのみ。フィールドでもまだ少なく、実物を見てから買いたい人には不便です。東京近郊以外に(大阪か福岡札幌でも)、販売しなくても展示試用できる所があればいいのに。保証は3年、親切で微妙な不具合にも対応してくれます(数千円以上の価値はあると思います) ◆まとめ またしても噂とは異なり、YF30とB1は違うものです。トータルでコーワYF30はB1より1クラス下と感じます。 しかし、YF30は扱いやすい大きさと重さ、優れた基本性能、防水とゴムぐるみなど、実売9000円という値段を考えれば一般向けに一番オススメ!。眼幅が狭くなるので子供にもオススメ。実質的にB1の兄弟機ですから当然でしょうか。それにダハと異なり、目の違和感や疲労を感じません。 ◆プライド〜切磋琢磨 コーワがYF30をヒノデB1と全く同じにしなかったのは、高級ブランド・老舗としての矜持と思います。しかしヒノデB1によく似てますよね(^^; ヒノデの次の一手、そしてコーワも、今後の展開が楽しみです。 ◆その後 YF30は小学6年生の誕生日プレゼントにぴったり!と思ったのですが。一緒に鳥や星を見に行ったら私のヒノデB1を「見せて」と言うし、絶対に「取り替えっこしよ♪」と言われそうでこわい(笑) |
![]() コーワ・YF30-6 レビュー:2011年10月
◆最初の印象はこちらの記事 コーワYF30-6とヒノデ6x30-B1の比較(ブログより) |
◆YF30 実測(サイズはアイカップや突起を含む) 幅160x長117(アイカップ引出125)x厚52mm、重476g、開口径:対物30.0mm/接眼21.0mm 眼幅49〜71mm、最短2.9m、ピントリング:最短〜遠景0.5回転/全0.7回転 |
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◆YF30 レンズコーティング ![]() 左:対物レンズ 右:接眼レンズ 蛍光灯の反射ではヒノデB1と違いがわかりにくい |
◆YF30 鏡筒内 ![]() 左:中心軸方向 右:外側方向 |
◆レンズコーティング比較 晴れた青空を反射させて比較しました。人工照明で比較する際は分光特性に注意。演色評価数が高くても特定波長に偏ると違いがわかりにくい。 ![]() 左から、 対物レンズ(左:YF30、右:B1)、 接眼レンズ(奥:YF30、手前:B1) 青空を反射させた状態。 2台の位置や角度を変えても同様に違う。 ◆各部比較 ![]() 左から、ストラップ(上:YF30、下:B1)、YF30外観、B1外観、アイカップ(左:YF30、右:B1) . ◆付属ケース比較 ![]() 左から、 YF30ケース前面、 背面、 B1ケース前面、 背面 . |
◆価格(低価格化) (1)規模 ネットの共同購入と同じで、工場出荷価格も数量が多いほど下がります。同様に販売店の仕入れ価格も大量に仕入れれば下がります。輸出が多ければ説明書等を複数言語にして、製造や在庫を全世界共通の1種類にする事も多いです。仕向先変更は国によって違うバーコードシールを貼るだけです。 (2)製造 原材料を低価格品に変える、熟練工の丁寧な作業(組立・検査・調整等)を減らす、検査基準や品質基準を緩和する、付属品の削減やパッケージの簡素化、などはよく行われます。性能低下や品質のバラツキは、価格優先の人は気にしない(ならない?)ようです。 (3)営業 利幅を減らし価格を下げて拡販を狙ったり、他社への対抗価格にする事もあります。キャッシュバックキャンペーンや期間限定特価など、スーパーの土日セールも同じですね。 |
◆ついでに、海外取引 個人取引とはいろいろ異なります。面倒臭いけど仕方ないですね。 (1)輸出入 まず、為替変動の影響は大きいです。取引は自国通貨(円)か相手国通貨か、実際にお金が動くのはいつかなど。輸送中の事故や不良品対応の責任範囲なども考慮します。個人だと事後精算みたいな感じですが、法人だと半年から1年先までの為替レートを予測して価格を設定して取引するのが大きな違いかな。 (2)現地法人 意外と忘れがちですが、日本法人や代理店(輸入元)が国内出荷価格を決めています。海外ブランドのバッグや時計を並行輸入すると半額位になるのはご存知でしょう。なぜ現地法人を作るのでしょう。拡販やアフターサービスなどの他にも、為替変動の吸収(利益の確保)、並行輸入や偽造品の抑止など、いろいろとあります。 (3)内外価格差 意図的に内外価格差を大きくしている場合と、為替変動などで内外価格差が大きくなった場合があります。世の中いろんな事がありますから、数字に踊らされないように お気をつけ下さいね。 |
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